備忘録 〈症例〉肋間神経痛
- 齋藤 順子
- 2024年7月19日
- 読了時間: 2分
〈主訴〉 左胸部の圧迫感、痛み
往診日 2024年5月24日 40代 女性
5月21日AM11時頃から左胸部の圧迫感があり、寝返り、立ち上がり、咳、くしゃみにより痛む。特に患部をぶつけた等の外傷等思い当たる原因なし。叩打痛なし。徒手検査で骨折の可能性なし。以上により、肋間神経痛様症状と考えました。
〈増悪因子〉寝返り、立ち上がり、咳、くしゃみ、湯船に浸かった直後
〈体表観察〉【舌診】紅舌、左舌辺無苔 【脈診】1息3至半 左尺位沈位 枯弦
【腹診】心下、両脾、左肝相火 【原穴診】右合谷 実、右後渓 虚中の実 熱感、
右曲池 冷え 左 発汗、右曲泉 熱感、右上廉 圧痛、左足臨泣 実、左照海 虚
【背候診】八椎下 圧痛、左隔肝 虚中の実 圧痛、右肝兪から右腎兪まで実、左膀胱兪
熱感
〈東洋医学的診断〉6月頭に家族に手術の予定があり、心配しながら入院の準備に追われていた。主訴発症日、親戚のイベント出席のため、早朝から車の運転を行い、緊張のため肝気を亢らせたために肝、胆に気の停滞がおこり、左肋間神経痛様症状を発症したものと考えました。
〈治療〉左足臨泣、内関、八椎下(瀉) 左照海(補) 10分置鍼 (1穴ずつ治療をし、様子を見ながら治療を加重した。)
治療4日後に痛み消失し、2週間後の来院時も痛みなし。
この方は元々、体調維持のため2週に1度のペースで治療しており、平素より気の調整(体のバランス調整)を行っていたため、1度の治療で速やかに症状が消失したものと考えます。
鍼灸マッサージ院 egao
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